菅首相の“2連続凡ミス”が話題になっている。
広島の平和式典で、あいさつの一部を読み飛ばす凡ミスをやったかと思うと、長崎の式典では1分間の遅刻をしたのだ。
両方ともちょっとしたミスであったが与党内では「大丈夫か?」との声が相次いでいるという。
「大丈夫か?」には二つの理由がある。
重要な案件でも、また菅首相はやらかすのではないか?という心配。
そして次の衆院選を菅首相で勝てるのか?という心配である。
五輪も終わり、日本のメダルは米国、中国に次いでの第3位と上出来。
今年4月あたりでは「五輪を成功させれば内閣支持率も上がるはず」と、政府与党は考えていた。
ところが、内閣支持率は五輪後も下がり続け、不支持率は上がり続けている。
国民は五輪に熱中しつつ、菅首相には落胆し続けていたというわけだ。
読売新聞の全国世論調査で、菅首相にどのくらい首相を続けてほしいかを聞くと【「すぐに交代してほしい」が18%、「今年9月の自民党の総裁任期まで」が48%で、9月の総裁任期までの交代を求める人は計66%に達し、同じ質問をした6月調査の59%から上昇した】(引用:読売新聞2021/08/10)となっていた。
さらに「次の首相にふさわしい自民党の政治家は」との問いでは、菅首相はわずかに3%しかなかった。
3%である。
石破茂・元幹事長が19%、河野行政・規制改革相が18%、小泉環境相が17%に対して、たったの3%である。
これは国民が菅首相を見放しつつあるということではないだろうか?
緊急事態宣言中に五輪を行った結果、新型コロナウィルス陽性者は急増。
国民の怒りは菅政権に向かう。
そんなときに、広島長崎での2連続凡ミスである。
いま、菅首相支持者ですら思っているはずだ。
この人で大丈夫かと……