2023年はテレビで田中圭をよく見る年となりそうだ。
門脇麦主演の日本テレビ系水曜ドラマ『リバーサルオーケストラ』が3月15日に最終回を迎えた。
世帯視聴率は6%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とあまり動きはなかったものの、最終回は初回と同じ6.8%で、同ドラマ最高(タイ)を記録。
オリコンによる「ドラマ満足度ランキング」では8話・9話と連続して90ポイント以上(100点満点)という高評価を得ており(※最新ランキングでの発表は9話まで)、主演の門脇を支えた田中のツンデレ演技も好評で、ドラマファンに支持された作品となった。
田中は続いて、4月18日からスタートするテレビ朝日系火曜ドラマ『unknown』に高畑充希とW主演。
高畑演じる週刊誌記者と、田中演じる交番勤務の警察官のカップルを軸にしながらも、高畑の役は実は吸血鬼という設定で、2人が暮らす町では凄惨な連続殺人事件が起こっているという、一風変わったラブサスペンス作品だ。
「高畑と田中のW主演に加え、脇を固めるキャストも、町田啓太、曽田陵介ら女性人気の高い俳優から、吉田鋼太郎、麻生久美子、小手伸也、新納慎也、木野花ら実力派をそろえ、さらに田中の大ブレイクを引き起こした『おっさんずラブ』(2018年)チーム再集結ということでテレ朝としては力が入ってますが、吸血鬼モノということでドラマファンの反応は微妙。
しかも、脚本の徳尾浩司氏は『おっさんずラブ』や『六本木クラス』は成功させましたが、ファンタジー要素のある恋愛モノという点が共通する『恋はDeepに』(日本テレビ系)は不評でしたし、サスペンス的な作品でいえば、カルト的人気を誇ったカナダ映画のリメイクとなった『CUBE 一度入ったら、最後』は脚本がかなり酷評されたものです。
監督の瑠東東一郎氏も好みが分かれる作風が多いので、どう転ぶか読めないドラマですね」(ドラマ・映画ライター)
田中の出演はまだまだ続く。
3月29日からは、フジテレビ系列で『田中圭の俳優ホン打ち』が3夜連続で放送予定。
田中にとって地上波初のバラエティ初冠番組となるが、たった45分という制限時間の中で打ち合わせを行い、直後にゲスト俳優と演技を行うというチャレンジングな企画だ。
また、King & Princeの岸優太主演の映画『Gメン』(瑠東東一郎監督)に出演しており、これが8月25日に公開予定。
さらに、10月期にもテレビ朝日のドラマに出演すると一部で報じられている。
「『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズなどが放送された木曜21時枠で、菅野美穂主演ドラマが予定されており、共演者が田中になるとか。
どんなドラマかまだ内容までは不明ですが、『ドクターX』シリーズなどのゼネラルプロデューサーとして知られる内山聖子氏がプロデュースで関わるといい、『ドクターX』に代わる新たなブランドにしたいのでは。
米倉涼子が健康的な問題もあって『ドクターX』続投を拒んでいる状況もありますからね」(芸能記者)
さらに、まだ発表を控えている作品もあるようだという。
「田中は記憶力に秀でていることもあり、もともと作品の掛け持ちを得意としていましたが、『おっさんずラブ』でのブレイク以降はとにかく出ずっぱり。
2021年は連ドラレギュラーは『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)と『らせんの迷宮 ~DNA科学捜査~』(テレビ東京系)のみ、2022年は連ドラ出演は『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』(TBS系)の1本のみで、仕事をセーブしていたかにみえますが、実は映画などの撮影が立て込んでいただけ。
2021年も出演映画が7本公開され、そのうち3本が主演という驚きの量でしたが、これは2020年からのコロナ禍でスケジュールが変動した影響も大きかった。
しかし2022年も(ナレーションをのぞいて)出演作が4本公開され、うち2本が主演。
2023年は現時点で出演映画は瑠東監督の『Gメン』しか発表されてませんが、撮っていた作品はまだあるようですよ。
今年2月に配信されたドラマ『A2Z』(Amazonプライム・ビデオ)も昨年撮影されたものですし、昨年末は主演舞台もありましたから、多忙なのに変わりありません」(同)
しかしここで懸念されるのが体調面だ。
「メイン級で出ずっぱりとなると、“また田中圭か”と視聴者も食傷気味になりますが、それ以上にやはり体調面が心配されるところ。
特に、仕事が忙しくなればなるほど、睡眠時間を削ってでも気晴らしをしたいというタイプで、それが酒の飲み方にも出てしまう。
たびたび泥酔報道が出ますが、これは裏返せば、それだけ忙しいということ。
本人的には“メンタル管理”の一環のようですが……。
また、本人は体はタフだと自負しているものの、今年39歳。
そろそろこのハードスケジュールに耐えられなくなってきているのでは」(同)
出演ドラマや映画の宣伝でも“出ずっぱり”となりそうな田中。
ふたたび演技とは別の形で名前が報じられることがないよう、事務所もスケジュールと体調管理に気を配ってほしいものだ。