人気デュオ・KinKi Kidsとシンガー・ソングライターの吉田拓郎(76)が異色タッグを組んだ伝説の音楽バラエティー番組『LOVE LOVE あいしてる』(1996年10月~2001年3月 フジテレビ)が、特別番組『LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP』として5年ぶりに復活することが24日、わかった。
KinKi KidsのCDデビュー25周年記念日の7月21日(後8:00~9:54)に放送される。
52年のアーティスト活動に終止符を打つことを表明している吉田は最後のテレビ出演。
番組も開始から26年で最終回を迎える。
今回の放送は、KinKi KidsがCDデビュー20周年を迎えた2017年7月21日に放送された特番『LOVE LOVE あいしてる16年ぶりの復活SP』以来、丸5年ぶり。
吉田の“卒業式”には、篠原ともえや坂崎幸之助(THE ALFEE)ら番組レギュラー陣に加え、吉田が「最後のテレビ出演に会いたい」とオファーした超豪華ゲストも集結する。
特番が実現したきっかけは、堂本光一が吉田へあてたメッセージだった。
今年、年始あいさつをメールでやりとりするなかで、光一から、「今年こそ『LOVE LOVE あいしてる』が実現することを心から願っています」と返信がきたという。
吉田はすぐさま堂本剛、篠原らにも声をかけ、番組プロデューサーに「みんなやる気満々。打ち合わせしませんか?」と連絡。
こうして5年ぶりの復活、そして、吉田がかねてより決意していた最後のテレビ出演に向けて動き出した。
今回の放送のために、KinKi Kidsと吉田の3人は初の合作曲の制作にも挑んだ。
KinKi Kidsが作曲、吉田が作詞を手がける楽曲「Sayonara あいしてる」を一夜限り、披露する。
『LOVE LOVE あいしてる』は1996年10月~2001年3月まで、毎週土曜午後11時30分から放送されていた30分間番組。
放送開始当初から、CDデビュー前で10代だったKinKi Kidsと、カリスマ的人気を誇る吉田の異色タッグが大きな話題を呼んだ。
番組オリジナルバンド「LOVE LOVE ALL STARS」の生演奏にこだわったパフォーマンスが好評を得た。
吉田が作曲した番組テーマソング「全部だきしめて」を、KinKi KidsがカバーしたCDシングル「全部だきしめて/青の時代」(1998年)はミリオンセラーを記録。
ゴールデンプライム帯での不定期特番や年末年始の大型特番としても放送され、フジテレビを代表する番組となった。
吉田との出会いは、KinKi Kidsにも大きな影響を与えた。
今でこそ2人とも作詞作曲を手がけているが、番組開始当初は楽器を触ったこともなかった。
番組内の人気企画「TAK★KINのカムカムGUITAR KIDS」で吉田や坂崎からギターを教わったり、番組のオープニング曲「好きになってく 愛してく」では作曲を光一、作詞を剛が担当し、初めての曲作りに挑む中で、音楽性を高めていった。
レギュラー放送終了後もKinKi Kidsと吉田の交流は続き、最近では、52年のアーティスト活動にピリオドを打つ吉田のラストアルバム『ah-面白かった』(6月29日発売)の題字を光一が執筆し、剛が編曲とギター演奏で参加。
“共演者”を超えた深い関係を築いている。