木村拓哉主演を務めるドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)の視聴率が芳しくない。

 

5月12日に放送された第5話(6分拡大スペシャル)は、平均世帯視聴率が10.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ、以下同)となった。
ギリギリ2桁台を取り戻したが、初回の11.8%からジワジワと数字を落とし、前週の4話は9.6%となり、1桁台を記録していた。

 

なんとか復調の可能性は示したものの、あのキムタクが主演を務めるドラマが1桁台の視聴率になるという異例の事態に、テレビ朝日は大騒動になっているという。

「もしもこのまま大幅に数字が回復せず、キムタクドラマの最低視聴率を記録してしまったら大問題になる。
そこで急きょ、各番組を調整して追加での番宣を行う準備をしているようです。
中盤でテコ入れというのもなかなかめずらしいことで、木村をはじめ出演者を稼働させての宣伝は厳しいところ。
それでも、出演している高橋海人や山田杏奈などの若手を使ってなんとか少しでも視聴率をアップする施策を行うようです。
SNSも頻繁に更新して、総力戦で2桁視聴率の定着を目指しています」(民放関係者)

 

そんな木村と対照的なのが、日曜劇場『マイファミリー』(TBS系)で主演する嵐・二宮和也の活躍だという。

「『マイファミリー』(TBS系)の第5話が5月8日に放送され、平均世帯視聴率が12.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)となりました。
正直、日曜劇場の作品としては少し物足りない数字なのですが、それでも個人視聴率が7.4%と好成績で、今期ドラマの中でも評判は上々。
Tverでの視聴回数も好調です。
広告代理店は平均よりも個人の視聴率を重視していて、7%を超えれば“合格”と言われている。
“ノンストップファミリーエンターテインメント”を謳う『マイファミリー』ですが、やはりサスペンスやミステリーの要素もあり、謎を呼ぶ展開が続くので、中盤からさらに視聴率をあげる可能性もありますしね」(民放関係者)

 

くっきりと明暗が分かれてしまう形となった木村と二宮だが……?

「二宮はハリウッドの大作にも出演してきましたが、国内での人気はやはり木村が圧倒的で、数々の主演ドラマで高視聴率を叩き出し、“ジャニーズNo.1俳優”の座を維持してきた。
本人としても、地上波ドラマの視聴率獲得は至上命題だったのでしょう。
『未来への10カウント』でも、木村は会見で率先してネットニュースの見出しになるような発言をしたり、番宣にも積極的に出演するなど、これまで以上にアピールに力を入れてきました。
だからこそ、誰よりも悔しい思いをしているのでは」(民放関係者)

 

とはいえ、タレントの人気や知名度だけで視聴率を取れるというのはもう過去の話。
連続ドラマで重要なのは、視聴者を引き込むストーリーや演出であることは言うまでもない。

 

木村の苦境を目の当たりにするより前から、ジャニーズ事務所もテレビの“限界”を感じていたようだ。

「テレビは、個人やコアなど視聴率の指標をコロコロと変えるようになってきましたが、なんやかや言ってもやはり数字が命なことに変わりはない。
ドラマだけでなくバラエティー番組も含めてですが、ジャニーズタレントの出演作についてはことさら“低視聴率”ばかりが週刊誌やネットニュースで騒がれます。
ジャニーズ事務所はここ数年、二宮の『ジャにのちゃんねる』をはじめYouTubeチャンネルに力を入れ始めていますが、これは“脱テレビ”がキーワードになっています。

木村は今年Huluで配信予定の国際大型ドラマ『THE SWARM』に出演することが報じられていますが、このままテレビドラマを見限って、視聴率の関係ない配信ドラマを重視する方向性にシフトする可能性もある。
木村が配信系ドラマで初主演を務めればかなり話題になりますし、民放テレビ局へのプレッシャーにもなる。
“辞めジャニ”の錦戸亮がNetflixで来年放送されるドラマ『離婚しようよ』に出演することが決定していますが、現役のジャニーズも早めに仕掛ける必要が出てきているのでしょう」(民放関係者)

 

“ドラマ王”と呼ばれたあのキムタクも、ついに“脱テレビ”を本格化させるとするなら、時代の流れの速さを感じずにはいられない――。