既報の通り、auの3Gサービスが2022年3月31日に終了する(3G通信サービス「CDMA 1X WIN」が終了する)。
この記事では注意点を改めて整理し、4月以降も使える機種を紹介する。

 

最近、「ケータイ向けの3Gが終了」との報道をよく目にするが、だからといって、いま使っている携帯電話を慌てて処分したり売却したりせずに、どの端末が該当するのかを念頭に置いて慎重に行動したい。

 

「3G終了」と一口にいっても、折りたたみやスライド、ストレートを含む従来型携帯電話(フィーチャーフォン)だけが使えなくなる……わけではない。

 

サービス終了日以降利用できなくなる該当機種は以下の通り。

・WIN端末:全機種(データ通信端末や通信モジュールなどを含む)
・4G LTE端末:au VoLTE非対応のスマートフォン・ケータイ全機種

つまり、停波の日を迎えると、いわゆる3Gのケータイだけでなく、「3Gや4Gに対応する一部のスマートフォン」なども使えなくなる。

 

LTE非対応のiPhone 4sや、au VoLTE非対応のiPhone 5/5s/5c、au VoLTEに対応していない機種(発売当時に注目を集めたG’zOne TYPE-L CAL21、Xperia Z1 SOL23)、通信用のデータ端末などがそれに該当する。

 

裏を返せば、VoLTEに対応するケータイやスマートフォンなら、2022年4月以降も引き続き使える。

 

補足すると、通話非対応の4G LTE端末(タブレット、データ通信機器など)や3G対応のスマートフォンでも、端末側でau VoLTEを使った通話に切り替え可能な以下の機種は、2022年4月以降も引き続き使える。

・iPhone 6/6 Plus
・iPhone 6s/6s Plus
・iPhone SE
・iPhone 7/7 Plus
・GRANTINA 4G KYF34

※iPhone 6/6 PlusをUQ mobileの「VoLTE非対応SIMカード」で利用する場合、VoLTE非対応動作となるため、2022年4月1日以降は利用できなくなる

 

2022年4月以降もスマートフォンではなく、使い慣れた折りたたみがいいという人は、LTEとVoLTEに対応した(記事掲載時点でau Online Shopにて販売されている)機種を選択すればいい。

・INFOBAR xv(2018年11月29日)
・GRATINA KYF39(2019年5月24日)
・かんたんケータイ KYF41(2021年3月5日)
・GRATINA KYF42(2021年8月13日)
・かんたんケータイ ライト KYF43(2021年11月19日)
・G’zOne TYPE-XX(2021年12月10日)

いずれも従来型ケータイでおなじみのテンキーを備えており、INFOBAR xv以外は折りたたみ形状となっている。

 

ちなみに、先に挙げたサービス終了対象機種のユーザーに対し、KDDIはスマートフォンやau VoLTE対応ケータイへの無償交換が可能な施策を行っている。
他社への移行を検討している人は、いま契約しているキャリアのままで、無償交換ができるかどうかをチェックしておくといいだろう。

 

これを機にケータイではなく、スマートフォンへの機種変更を検討するならどれがいいか、以下にまとめた。

 

まずオススメしたいのがiPhoneだ。
iPhoneは日本のスマートフォンでは最もシェアが高く、周りで使っている人が多いので操作方法やアプリなどを聞きやすい。
最新フラグシップ機種のiPhone 13シリーズは、人物やペットなどの被写体に、自動でピントを切り替えながら動画撮影できる「シネマティックモード」を搭載。凝った動画を簡単に撮影できるのが特徴だ。

 

安価なiPhoneを入手したいなら、「iPhone SE(第2世代)」や3月18日に発売されたばかりの「iPhone SE(第3世代)」も狙い目だ。
ホームボタンを搭載しており、本体も現行スマホの中では小型で持ちやすい。

 

初めてスマートフォンを使う人や、不慣れなシニア層向けに、画面に表示される文字やアイコンを大きく表示できる製品もある。
それが京セラ製の「BASIO4 KYV47」だ。
電話とメールの専用キーを備え、着信時に光って知らせてくれる他、付属の卓上ホルダーに差し込むだけで充電できる。

 

同じ機種を長く使い続けたいなら、シャープ製の「AQUOS sense6 SHG05」や「AQUOS wish SHG06」もオススメしたい。
2年間で最大2回のOSのバージョンアップが約束されている。
防水/防塵(じん)や耐衝撃といった仕様の他、決済アプリを一瞬で起動する「Payトリガー」機能も搭載する。
AQUOS wishは2万6180円(税込み)という安価な価格が魅力だ。
AQUOS wishと同じ2万6180円の「arrows We FCG01」は、ハンドソープでも洗えてアルコール除菌にも対応している。

 

安さではXiaomiの「Redmi Note 10 JE XIG02」も候補に入れたい。
約6.5型の大きなディスプレイを搭載しておサイフケータイ、防水、5Gに対応しつつも、価格はAQUOS wishとほぼ同じ2万8765円(税込み)。
4800mAhの大容量バッテリーを備えているのもうれしい。