俳優岡田健史(22)が所属事務所「スウィートパワー」からの退所を求めて起こした裁判で、岡田側と事務所側が31日、東京地裁で和解した。
当初の契約期間通り、2023年3月31日まで同社のタレントとして活動することで合意。
同社はウェブサイトで、契約期限まで「岡田健史」という芸名で引き続き活動することも発表した。
岡田は1日に更新した自身のインスタグラムで「約1年半でスウィートパワーを退所します」と報告した。
裁判は4月にスタート。
岡田が契約解除の仮処分を求める申し立てを裁判所に行い、その中で本名での活動も求めていた。
当時契約にあと約2年残していた岡田が契約解除を求めた理由として、出演作の選び方、寮の決め方、それにかかる費用などを通じて事務所へ不信感を抱いたことを挙げていたとみられる。
【所属事務所 コメント】
弊社及び弊社所属タレントとの仮処分における和解成立のご報告
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
2021年4月1日に、弊社所属タレント岡田健史が弊社に対し、弊社とのタレント専属契約に基づく契約上の義務について、労働基準法に照らし、その義務がない地位にあることを仮に定めることを求めた仮処分命令申立の件につき、本日、和解をもって円満に解決したことをご報告申し上げます。
岡田健史は専属契約が同契約に定める契約終了日まで有効に存続することを同意しました。
また、弊社及び岡田健史は同契約の更新がないことを了解いたしました。
以上のとおり、岡田健史は、当初の契約期間どおり2023年3月31日まで弊社所属タレントとして引き続き「岡田健史」として活動してまいりますので、今後の活躍を見守って頂きますよう宜しくお願い申し上げます。
2021年8月31日
株式会社スウィートパワー
【岡田健史 コメント】
応援してくださる総ての方々へ
日頃より多大なご支援を頂戴し誠にありがとうございます。
今後もこれまで同様に全力を尽くしたいと考えております。
皆様におかれては,引き続きのご支援を賜りますようどうかよろしくお願い申し上げます。
2021年8月31日
岡田健史
近年タレントの独立ラッシュだが、法廷闘争まで至るのは極めて異例。
そこまで強い思いで臨んだ岡田の主張が通らなかった理由は何か。
司法関係者は
「契約期間中であること。さらに契約を打ち切るのに値するような大きな理由が岡田さん側から示せなかった」
とみる。
とはいえ、裁判沙汰になった時点で円満な活動は難しく、岡田は契約終了となる2023年3月31日をもって事務所を離れることに変わりはない。
1日に更新したインスタグラムで岡田は「約1年半でスウィートパワーを退所します」と異例の退所宣言をした。
今後の活動に注目が集まる。