俳優の内野聖陽(52)と西島秀俊(50)がNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第14週(8月16~20日)で今作初の同一シーン共演を果たすことが14日、次週予告で明らかになった。
2人は2019年4月期に話題を呼んだテレビ東京の深夜ドラマ「きのう何食べた?」で初共演。
昨年9月に2人の朝ドラ出演が発表されて以来、“盟友”の絡みが待ち望まれていた。
内野演じるヒロインの父・耕治は宮城・気仙沼、西島演じるヒロインの上司・朝岡は東京にいるが、耕治が上京して出会うことが判明。
「何食べ」ファンからも歓喜の声が相次いだ。
次週予告には「父です。永浦百音の」(耕治)「答えが出ない問題にはまっています」(朝岡)の台詞と2ショットが映し出された。
SNS上には
「ら、ら、来週!ついに2人のシーンが!」
「わー、シロさんとケンジが会話をw」
「次週、既視感あるこの2人の距離!」
「ついに邂逅するじゃーん。何曜日だろ?楽しみ」
「予告見て、こんなにテンション上がる朝が来るなんて」
などの書き込みが続出し、「何食べ」の西島の役名「シロさん」がツイッターの国内トレンド9位(午前8時33分)に入る反響を呼んだ。
「おかえりモネ」は、女優の清原果耶(19)がヒロインを務める朝ドラ通算104作目。
清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品で、朝ドラ脚本初挑戦となった。
タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。
1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。
積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。
内野の出演は昨年9月11日、西島の出演は昨年9月14日に発表。
脚本が「何食べ」の安達氏だったこともあり、2人の朝ドラ“競演”がいつになるのかが注目の的だった。
「きのう何食べた?」は西島と内野がダブル主演。
青年漫画誌「モーニング」(講談社)に連載中のよしながふみ氏の同名コミックを原作に、料理上手で几帳面な倹約家の弁護士・筧史朗(通称シロさん、西島)と、その恋人で人当たりの良い美容師・賢二(通称ケンジ、内野)のホロ苦くも温かい同居生活を、日常の食卓を通じて描き、大反響。
映画化もされ、11月3日に公開される。
「おかえりモネ」においては、内野は百音の父・耕治役、西島は百音を気象の道に導いた予報士・朝岡覚役。第16話(6月7日)、登米から帰省した百音もいる永浦家の食卓。
昼の気象情報を伝えるテレビの朝岡と、朝岡に目をやる耕治の“画面上の2ショット”はあったが、実際の共演は第14週が初となる。
第14週は「離れられないもの」。
ある日、朝岡(西島)がスポーツ気象に専念するため、とうとう気象キャスターを降りることに。
朝岡の後任となった莉子(今田美桜)は大喜び。
そして、莉子が担当していた中継キャスターには、何と百音の名前が挙がる。
その数日後、東京で用事があったという耕治(内野)が突然、百音の仕事場をふらりと訪ね、そこで初めて朝岡と出会い…という展開。
内野は
「朝岡が耕治に、初対面にもかかわらず、人生の深い悩みを打ち明けるとても大事なシーンです。
どんな風に存在すればいいか、ずっと考えていました。
でも長いこと西島さんとは共演させてもらっているので、その信頼感と安心感がとてもよく働いたと思ってます」
と振り返り
「耕治らしい言葉で、朝岡さんの背中をそっと支えるような、そんなシーンになっていいたらいいなぁと思っています」
と期待。
西島も
「朝岡自身が最も傷ついて、どうにもならない感情を吐き出すシーンに耕治さんがいてくれました。
朝岡としても、僕個人としても本当に頼りになりました。
そういうシーンを書いてくださった安達先生に非常に感謝しています。」
と貴重なシーンになったと明かした。
ヒロインの百音をはじめ、登場人物の心の機微を丁寧に描いている今作。
今度は朝岡の心の傷が明らかになり、中盤の大きなヤマ場になりそうだ。