「ついに逮捕ですね。南野さんにも、いい加減目を覚ましたということでしょうか」

 

11月21日、特別養護老人ホームを運営する静岡市の社会福祉法人・誠心会の口座から1500万円を横領したとして、前理事長・迫丸卓哉容疑者と、南野陽子の元夫・金田充史容疑者が逮捕された。

 

これまで、金田容疑者については、代表を務めていた医療法人から9000万円を横領したとして、2018年に警視庁に告訴状が提出されたことや、部下を竹刀で殴るなどの暴力を振るっていたこと、2023年8月には、学校法人の“乗っ取り事件”を報じてきた。

「彼は南野さんを使って周囲から信頼を得て、企業の乗っ取りや横領を繰り返しています」

 

冒頭の言葉に続けてこう語るのは、今回の事件について金田容疑者と迫丸容疑者を静岡市に告発したという、会社経営者で、かつて金田容疑者のビジネスパートナーだった竹森郁氏だ。

「私は、2022年10月に知人を通じて金田容疑者と知り合い、共同オーナーという形で、六本木で病院を運営することになったんですよ。
経理関係を金田容疑者にすべてまかせていましたが、家賃や人件費などについて、金田容疑者が払うべき分を全然払ってくれない。
結局、今年の1月に縁を切りました」(竹森氏、以下同)

 

金田容疑者と仕事をするなかで知ったのが、今回、逮捕された誠心会からの横領事件だ。

「一緒に逮捕された迫丸容疑者は、金田容疑者にとってPL学園剣道部の後輩にあたります。
元警察官ですが、現在は金田容疑者の運転手で、厳しい上下関係がありました」

 

そして2022年11月、竹森氏は迫丸容疑者から、“先輩”について相談を受けた。

「『近々、誠心会に自治体による監査が入ります。金田に言われるがまま、約7000万円のお金を抜いているのですが、バレたらまずいでしょうか』と、相談されたのです。
その内訳は、もともと誠心会が銀行預金として持っていた約1500万円を横領したという、今回の逮捕容疑がひとつ。さらにファクタリングという手法を利用して、約5000万円を誠心会から取っています。
これも、捜査が進めば立件されるはずです」

 

迫丸容疑者から相談を受け、竹森氏はすぐに金田容疑者を問い詰めた。
すると、金田容疑者が口にしたのは、“妻”の名前だった。

「大事になる前に、7000万円を誠心会に返したほうがいいと言ったら『大丈夫、妻から借りて返すから』と言うんですよ。
しかも『妻は来年1月からカンボジア親善大使になる。これは外務省から依頼された仕事だから、もし夫の金銭トラブルが発覚したらマズい。だから絶対貸してくれるんだ。正月休みに2人きりになるから、そこで脅してでもカネを取る』と言いました。
本当にあきれましたよ。
しかし、2人は年が明けても誠心会に返金しませんでした。
このままでは、誠心会が運営する特別養護老人ホームの入居者も行き場をなくす……。
まともに対応をしようとしない2人に業を煮やし、今年の3月に通帳のコピーなどの証拠を集め、静岡市に告発しました。
その結果が、今回の逮捕です」

 

南野を金ヅル扱いする夫……。
だが竹森氏いわく、南野が最重要視していたのは、“女のプライド”だった。

「金田容疑者は、自分の仕事相手を南野さんが出演する舞台の楽屋などに必ず連れていくんですよ。
信用を得るためでしょうが、南野さんもそれをわかっている様子でした。
ただ、これまで報じられてきた“暴行疑惑”や“横領疑惑”については、夫の無実を信じている様子でした。
心の底から惚れ込んでいたのでしょう。
一方、金田容疑者が毎晩のように銀座のクラブで飲み歩くことだけは、怒っていましたよ。
2015年に報じられた、クラブのママとの間に隠し子をもうけていた騒動で修羅場になり、『もし次に銀座で遊んだら、離婚する』と約束させられていましたから」

 

だが、本誌は今年の8月上旬、部下の迫丸容疑者と連れ立って、銀座の超高級クラブに入店する金田容疑者の姿を目撃している。
3時間後、慣れた様子で美人ママから見送りを受けた金田容疑者は、銀座の雑踏へと消えていった……。

「南野さんにとっては、逮捕より衝撃的でしょう。
じつは、私は他県にある社会福祉法人でも、似たような手法で3000万円を横領したと金田容疑者本人から聞いています。
今でも、この福祉法人の代表は迫丸容疑者が務めているのです。
今後は、こちらにも警察の捜査が及ぶ可能性が高いですよ」

 

結局、南野は、11月27日に金田容疑者との離婚を発表した。
“離婚のDoor”を開けるたのは遅すぎた。

 

【南野陽子 コメント全文】

私事ですが、離婚いたしました。

お互いに今向き合うべき事から目を背けることなく、今後の人生を歩んでいきたいと思います。