KAT-TUNの中丸雄一が漫画家の夢を叶えた。
6月23日発売の「月刊アフタヌーン」8月号より掲載されるデビュー作のタイトルは、『山田君のざわめく時間』。
細かいことがやたら気になり心がざわめいてしまう青年・山田雄一(やまだおいち)を主人公に、日常系ショートストーリーになるという。

 

中丸の漫画といえば、2020年に『Johnny’s Smile Up ! Project』のInstagramにて「ステイホーム4コマ」と題して発表されたことを思い出す。
そこでは中丸ならではの視点で、“「おはようございます」と「お疲れ様でした」を1日合計200回は言う“業界のあるあるネタや、「私は心が読めます」とちょっぴり怪しいカードマジックネタなどが描かれており、思わずクスッとさせられたものだ。

 

また、中丸の個人アカウントでも、ライブの舞台裏写真が投稿されるなか唐突にフルーツカットの過去作品写真をアップしたり、ロケバスの中でおもむろにビートボックスを披露している動画を載せたりと、先が読めない感じも中丸の魅力として印象深い。
『山田君のざわめく時間』も、きっと中丸らしいセンスが光る作品になっていることだろう。
それが誌面というこれまでになかった形で読むことができるのだから、今から発売が楽しみで仕方ない。

 

そんな朗報に最も興奮しているのは、他ならぬ中丸本人のようだ。
5月25日の発表に合わせて、22時10分からTwitterの音声ライブ機能・スペースを実施。「今日の朝4時ぐらいに起きましたから。興奮しちゃって。ついに今日発表だって思ったら寝れなくなっちゃって」と声を弾ませながら、「当日にこの生の配信でね、感情を共有できるのは良いなと思いますね。マジでよかった! うん、本当に嬉しいです」と素直に喜びを語った。

 

子供のころから漫画が大好きで、中学生のころには漫画制作にもトライしたことがあったという中丸。
しかし、そのときは「熱い気持ちだけでは無理だった」と悟り、一度は諦めた夢だった。
それからジャニーズアイドルとしての活躍と並行して、イラスト制作や動画編集、ひとり舞台の制作などクリエイティブ活動を続けていくなかで、「今なら」と漫画への思いを再燃。7年前からは本格的に漫画制作を開始し、今回念願のデビューを掴んだというわけだ。
本人もコメントを寄せていたように、まさに「執念」のデビュー。

 

現在、中丸のスケジュールをおさらいすると、グループでもテレビの冠番組が『KAT-TUNの食宝ゲッットゥーン』(TBS系)、『何するカトゥーン?』(フジテレビ系)とある中で、個人のレギュラー番組も『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系)、『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)、『シューイチ』(日本テレビ系)と引っ張りだこ。

 

さらに、NEWSの増田貴久とのパーソナリティを務めるラジオ『増田貴久・中丸雄一のますまるらじお』(MBSラジオ)に、雑誌『+act』内にて「中丸の部屋」の連載、そして嵐の二宮和也らと運営しているYouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』……と、目覚ましい活躍ぶりだ。

 

そんな多忙を極めるなかで発表された漫画連載にも大丈夫かと驚かされたが、中丸はすでに単行本を出版できるほどの「ストックがある」というから、どれほどのキャパシティがあるのかと度肝を抜かれた。

 

また「タレント業の内容も含めた評価と考えるのが妥当」「画力とか表現力とか、比べもんにならない」と謙虚な姿勢を見せながらも、「どんな理由であれいただいたチャンスなので」としっかりヒットを狙っていくという野心も見せていく。

 

さらに、主人公の山田君のほかにも、2名のキャラクターが登場する予定らしく、願わくばそのキャラクターをもとにグッズを展開し、ひいては大好きなゲームを作りたいと妄想をふくらませる。

 

漫画連載についても「馬鹿みたいに信じてやってみたら、どうにかこうにか一応なれたわけじゃないですか」と言う中丸が、そんな楽しい想像もいつか本当に実現してくれるのではないか。

 

5月28日には、漫画家デビュー決定までの様子に密着した特集が『シューイチ』にてオンエアされるという。
一見すると飄々としているが、その心の内には熱く燃えるクリエイターの顔を持つ中丸。
彼が見せてくれる“作り続けるアイドル“の物語は、そのものを漫画にしてほしいくらいドラマチックで胸が熱くなる。