歌舞伎役者・市川猿之助(47)が18日、東京・目黒の自宅で両親とともに倒れているところを発見され、救急搬送された。
両親は亡くなった。猿之助の命に別条はない。

 

猿之助の一大事に関係先は対応に追われた。
明治座「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」の夜の部は中村隼人が代役を務めることが発表された。

 

俳優としては、天海祐希の主演映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(常廣丈太監督)の公開が6月16日に迫っていた。
猿之助は天海が所属する警視庁捜査一課の緊急事案対応取調班(通称キントリ)が立ち向かう内閣総理大臣・長内洋次郎役を演じている。

 

まだ詳細は明らかになっていないが、映画関係者によると「物語に必要不可欠な役どころで、カットもできないし、撮り直しも不可能。今後の状況次第で、公開も危ぶまれる事態になるかもしれない」という。

 

業界歴の長い猿之助。
ウラを返せば、各方面に影響を与えることまで頭が回らないほどの精神状態だったのかもしれない。

 

猿之助を知る芸能マネジャーは「仕事熱心で、穴を開けることを嫌う人。まさかこんなことになるなんて…」と絶句する。

 

同映画の配給会社・東宝の担当者は取材に「わたくしどもも情報を集めきれていないので、今後の対応についてお話しするのは難しい」とコメント。

 

いまは事態の推移を見守るしかない。