救急車を蹴ったとして、警視庁渋谷署に器物損壊の疑いで現行犯逮捕され、病院で検診を受けていた歌手の鬼束ちひろ容疑者(41)が29日深夜0時46分、勾留されていた渋谷署に戻った。

 

警視庁は薬物検査を行うと説明し、28日午後11時前に鬼束容疑者を乗せた車が、渋谷署を出て病院に向かっていた。
シルバーのワンボックスの後列に座った鬼束容疑者は、黒いマスク姿でやつれた様子で正面を見ていたが、報道陣からのフラッシュを浴びると、顔を伏せた。

 

鬼束容疑者は、28日午後4時半ごろ、東京都渋谷区の路上で救急車を蹴ったとして、警視庁渋谷署に器物損壊の疑いで現行犯逮捕。
関係者などによると体調を崩した友人女性を搬送しようとしたところだった。

 

鬼塚容疑者は現場近くで友人とパチンコをしていたという。
友人の体調が悪くなったため救急車を呼んで乗せるところだった。
鬼束容疑者は「通行人に嫌みを言われ、パニックになって蹴った」と話している。

 

 

鬼束ちひろ(おにつか・ちひろ)
1980年(昭55)10月30日、宮崎県生まれ。
00年2月に「シャイン」でデビュー。
同年の「月光」が60万枚とヒットし、翌01年には「眩暈」で日本レコード大賞作詞賞受賞。
02年に2人乗りのオートバイが乗用車に衝突する事故を起こすと04年秋に音楽活動を休止。
07年3月に活動再開も10年には元交際相手に殴られ肋骨(ろっこつ)を骨折する騒動も。
18年には結婚していたと報告も、ツイッターで過激な投稿を繰り返し物議を醸していた。