小室哲哉(62)、宇都宮隆(63)、木根尚登(64)からなるTM NETWORKが、6年ぶりに再起動することが発表された。

 

第1弾として、6年ぶりの新曲「How Crash?」も含まれている事前収録の無観客ライブ『TM NETWORK「How Do You Crash It?」one』を10月9日に配信。
12月、来年2月と隔月で新ライブ映像の配信を予定している。
これに伴い、2018年1月に芸能界引退を発表した小室がアーティストとして完全復帰することになり、メンバー3人がそろってコメントを発表した。

 

TM NETWORKは1984年4月にシングル「金曜日のライオン」とアルバム『RAINBOW RAINBOW』でデビュー。
いち早くJ-POPとシンセサイザーミュージック、ダンスミュージックとを結びつけ、アルバム『humansystem』(1987年)、『CAROL』(88年)、『DRESS』(89年)、シングル「Get Wild」(87年)、「SEVEN DAYS WAR」(88年)など多数のヒット曲を世に送り出した。

 

デビュー10周年を迎えた1994年5月、東京ドーム公演2daysで「プロジェクト終了」。
それぞれソロに転向し、小室はプロデュース活動を本格化させて一大ブームを巻き起こした。
1997年末に再結成を発表後、活動休止と再開を繰り返し、2015年3月の横浜アリーナ公演をもって充電期間に突入。
2018年1月に小室が電撃引退し、活動が凍結されていた。

 

しかし、今夏には、東京オリンピックで金メダルを獲得した柔道・阿部詩選手が練習中に気持ちを盛り上げていた曲として「Get Wild」をあげ、ボクシングの森脇唯人選手が入場曲に「Get Wild」を使用したことで、ツイッターや検索のトレンドに「Get Wild」がランクイン。
宝塚歌劇団雪組公演『CITY HUNTER』の劇中でも、アニメ版のエンディングテーマだった「Get Wild」が歌われている。

 

時代や世代を超えてなお愛されている楽曲に背中を押されたかのように、TM NETWORKが再起動を発表。
楽曲提供などで活動を再開していた小室は、アーティストとして完全復帰するにあたり、「改めて、お騒がせし、ご心配やご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします」と不倫疑惑や離婚などの騒動を謝罪したうえで「今しばらく音楽をやらせてください。働かせてください」と訴えかけ、「いろいろな過ちがあっても、まだやれると背中を押してくれる友がいる。待っていてくれるファンがいる。これからの自分に残された時間にできること全てで、音楽で少しでも光を灯せたら」と意欲をみせている。

 

再起動第1弾となる無観客配信ライブ『How Do You Crash It?』は、極秘のうちに無観客での収録が行われた。
テーマは「Everyone makes mistakes, How do you crash it?(直訳:誰もが間違いを犯す、どうやってそれを壊していく?)」。
6年ぶりの新曲「How Crash?」や、「Get Wild」「BE TOGETHER」「SEVENDAYS WAR」などヒット曲を中心に、TM NETWORKならではのサイバーパンクなストーリーが絡み合う内容となっている。

 

『How Do You Crash It? one』は、10月9日午後9時より、ローチケLIVE STREAMING、ニコニコ生放送、Streaming+、PIA LIVE STREAM、LINE LIVE-VIEWINGで有料配信。
10月17日午後11時59分までアーカイブ配信が行われる。
~twoは12月、~three は2022年2月に配信予定。
全3冊構成の「アフターパンフレット」の発売も決定した。

 

【TM NETWORK メンバーコメント】
■小室哲哉 コメント

改めて、お騒がせし、ご心配やご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

今しばらく音楽をやらせてください。
働かせてください。
体力は以前より後退しましたが、なにより音楽を創るアイデアとエネルギーは確実に進化していると感じています。
TMはTMなりの活動をしたい。
僕は僕なりの創作をしたい。
なぜなら、いろいろな過ちがあっても、まだやれると背中を押してくれる友がいる。
待っていてくれるファンがいる。
これからの自分に残された時間にできること全てで、音楽で少しでも光を灯せたら。
と、このコロナ禍に沢山の事を考え奮起致しました。

毎日感謝でいっぱいです。
この気持ちを忘れることなく、これからまた創作に励みます。

 

■宇都宮隆コメント

6年ぶりにTM NETWORKとして、久しぶりに復帰した小室と音楽を通して向き合うことができ心強く感じました。
それぞれの個性は何も変わらず、TM NETWORKの物語は、まだ続いているんだと、確信できた気がします。
このような時期でもありますが、TMとして、初の試みの無観客配信LIVEを見てもらいたいと思います。

 

■木根尚登コメント

今まで事ある毎に言ってるから、聞き飽きてるかもしれないけど、歳を重ねる毎に強くなって行くんだ。
てっちゃんやウツに出会ったから、TMがあったから、こんなに長い間音楽ができたんだって。
あれから何十星霜、色んな事があったけど皆んなに支えられて今を迎えられたんだと思います。
そして、てっちゃんが戻って来てくれて僕に新たな挑戦を投げかけてくれる。
あーTMってこうしてやってきたんだと、プロデューサー小室哲哉を確信しました。
久しぶりに3人で音を奏でた時、心からそう思いました。