日韓12人組ガールズグループ・IZ*ONE(アイズワン)としての活動を4月28日で終了し、去就が注目されていた宮脇咲良(23)が15日、古巣・HKT48からの卒業を発表した。
この日、福岡・西日本シティ銀行 HKT48劇場で行われた「HKT48メンバー全員生出演イベント」にサプライズ登場。
今後の活動について自身のラジオ番組で「公式を待とう」とファンに呼びかけていた宮脇は、自らの口でグループ卒業を公式発表した。
8時間にわたるニューシングル「君とどこかへ行きたい」発売記念の生配信イベントの中盤、IZ*ONEでの活動を終えた宮脇と矢吹奈子(19)がサプライズで登場し「帰ってきました~」「ただいま」と、まずはファンに復帰報告。
そして、イベント終盤の1期生コーナーで再登場した宮脇は「ファンの皆さんがそわそわしているんじゃないかなと思うので、私からこのタイミングで一つお知らせさせていただきたいと思います」「私、宮脇咲良はHKT48から卒業します」とグループから卒業することをファンに伝えた。
宮脇は
「13歳でHKT48に入り、1期生として約10年間、活動してきました。
2年半、離れて活動していたからこそ、私にとってHKT48というのは始まりの場所であり、いつまでも心の中にある大切な場所だということに気づきました。
アイドル宮脇咲良が生まれたのは、このHKT48だし、長い月日をかけてたくさんのことを学ばせていただいて、たくさんの大切な仲間にめぐりあいました」
とこれまでの活動を総括。
続けて
「帰ってきた今、私にできることは短い間にはなりますが、卒業までの期間、HKT48へ10年間の恩返しができるような活動をしたいと思いました。
帰ってきたばかりで卒業発表をしたので、寂しい思いだったり、がっかりさせてしまっていることももちろん知っています。
ただ、卒業までの間、HKT48のみんなに少しでも希望を持ってもらえるような、そして、ファンの皆さんに喜んでいただけるような活動ができるよう、いろいろと準備をしています」
と語った。
集大成となる卒業コンサートについては「6月19日に卒業コンサートをさせていただけることになりました。このような時期ですので、オンライン配信も行います」と報告した。
会場など詳細は改めて発表される。
しんみりした雰囲気になったところで、同期で親友でもある村重杏奈が、2019年4月末にHKT48を卒業した指原莉乃からの手紙を代読。
「咲良へ。お帰り。韓国での活動お疲れさま。そして発表お疲れさま」とねぎらわれた宮脇は、「泣いちゃう…」と大粒の涙をこぼした。
4月28日24時をもって2年半にわたるIZ*ONEの活動が終了し、日本人メンバーの宮脇、矢吹奈子(ともにHKT48)、本田仁美(AKB48)は翌29日に韓国から帰国。
宮脇は自主隔離期間中、リモート収録した5月5日放送のbayfmレギュラー番組『今夜、咲良の木の下で』(毎週水曜 深0:00)の中で、「ファンの方はきっと、不安だなとか思う日々があると思うんですけど…」と切り出すも「公式を待とう。これ以上のことは言えないんですけど、公式を待とう」と、公式発表を待っていてほしいとファンに呼びかけていた。
宮脇は2011年、HKT48に1期生として加入。
2014年にはAKB48チームA兼任となり、AKB48の38thシングル「希望的リフレイン」で渡辺麻友とのWセンターに。
デビュー10周年記念シングル「君はメロディー」では単独センターに抜てきされるなど、AKB48でも中心メンバーとして活躍した。
2018年に参加した日韓合同オーディション番組『PRODUCE48』では視聴者投票2位となり、上位12人で結成されたグローバルガールズグループ「IZ*ONE」の活動に専念。
2018年10月29日に韓国でデビューし、アルバム5作品を発表。
日本でもシングル3枚、アルバム1枚をリリースし、日韓4作品でオリコン週間1位を獲得した。
当初の予定どおり、今年4月28日24時をもって2年半の活動を終了して解散したが、韓国でも人気があり、韓国語も身につけた宮脇の去就が注目を集めていた。
HKT48卒業後の進路については言及しなかった。