山下智久(36)が主演を務めるドラマ『正直不動産』(NHK総合)が、4月5日よりスタートする。
同作は、山下演じる売り上げナンバーワンの不動産営業マン・永瀬財地が、“祟り“で嘘がつけなくなることから始まる“痛快お仕事コメディ”。
山下のほか、福原遥(23)、市原隼人(35)、大地真央(66)、草刈正雄(69)などが出演。
また、3月10日にはドラマのメインビジュアルが公開され、主題歌を小田和正(74)が提供することも発表された。
主題歌『so far so good』はドラマのために書き下ろした新曲だといい、小田は「とにかくドラマに全然合っていなかったとだけは言われぬよう“軽快に明るく”というもう一つのテーマだけはクリアしなければと頑張りました。“皆に迷惑かけないで少しでも役に立って来いよ!”と送り出す気持ちです」とコメントを寄せている。
「小田さんの書下ろし楽曲が、山下さんの主演ドラマに採用されたということに、業界内では驚きの声が上がっています。
というのも、ジャニーズ事務所と小田さんが所属するソニーミュージックは非常に良好な関係にあるんです。
山下さんはジャニーズ事務所からの退所の仕方がよくなかったと言われています。
その山下さんのドラマの主題歌に、小田さんの楽曲が使われるわけですからね」(芸能プロ関係者)
山下は2020年8月、『文春オンライン』に未成年女性との飲酒・お持ち帰り疑惑が報じられ、芸能活動自粛の処分に。
その自粛期間中にハリウッド映画の出演オファーが舞い込み、フェイドアウトするようにジャニーズを退所したとされる。
「山下さんの急な退所により、コロナ禍で発売延期状態だったKAT-TUNの亀梨和也さん(36)とのユニット・亀と山Pのアルバム『SI』もお蔵入りになってしまいました。
ちなみに、このアルバムもソニーミュージックの系列レーベルからリリース予定でした。
ジャニーズが被った損害は甚大でしょうし、レコード会社も痛手を負ったはずです。
山下さんの強引とも言える退所に、ジャニーズ事務所上層部は怒り心頭だったとも言われましたよね」(前同)
2018年2月、ジャニーズ事務所が本社を移転することが明らかになったが、移転先はソニー・ミュージックエンタテインメントが所有していた「SME乃木坂ビル」で、地下のスタジオはソニーが運営を続けている。
「ジャニーズ事務所の幹部には元ソニーの役員も名を連ねているほどですからね。
また、SixTONESもソニーミュージックから楽曲をリリースするなど、両社の関係は非常に良好なんです。
にもかかわらず、辞め方が良くなかった“辞めジャニ”の山下さんの主演ドラマに小田さんの楽曲が採用されたことに、関係者は驚いているというわけです」(前出の芸能プロ関係者)
“辞めジャニ”の主演ドラマの主題歌といえば、レコード会社がジャニーズ事務所に忖度していたことが報じられたばかりでもある。
2月9日の『文春オンライン』によると、2021年1月クール放送の元SMAP・香取慎吾(45)の主演ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系)の主題歌にHYの楽曲が採用される予定だったものの、直前になってそれがひっくり返ったという。
当時、HYの所属レーベルだったユニバーサルミュージックで邦楽を統括していた役員が、関係者に「ジャニーズと会社の関係性を考慮して、HYには辞退してもらうことになった」「今後も辞めジャニ案件が出てくるとは思うが、その都度慎重に対応してほしい」といった趣旨のメールを送っていたと記事では伝えていた。
「香取さんはダメでも山下さんはOKだったとも言えそうですが、今回はやはり“NHKパワー”も大きく作用したのではないでしょうか。
山下さんのドラマはNHKの制作で、NHKには新しい地図の稲垣吾郎さん(48)、草なぎ剛さん(47)、そして香取さんも問題なく出演している。
3人の番組『ワルイコあつまれ』も4月からレギュラー放送が始まりますし、草なぎさんは大河ドラマ『青天を衝け』でも好演が光りました。
天下のNHKですから、民放と違ってジャニーズへの忖度はなく、仮にあったらそれこそ大問題に発展しかねません。
そのため、山下さんのドラマの主題歌も“フラットにやりましょう”となったのではないでしょうか。
また、山下さんの“人徳”もあったでしょうね」(前同)
ジャニーズサイドは今、新しい地図の中でも稲垣、草なぎとはわだかまりはないものの、香取のことはいまだに敵視しているともささやかれている。
「実は、藤島ジュリー景子社長を含めた上層部は、現在でも香取さんに対してはそうとう苦々しい感情を持っているようなんです。
SMAP解散騒動のときから、香取さんはジャニーズ事務所に対してはっきりと苦言を呈し、頑なな態度を取っていましたからね。
それがいまだに響いていると言われています」(前出の芸能プロ関係者)
2019年7月、情報番組『Smastation!!』(テレビ朝日系)の最終回、香取は「『Smastation!!』が終了、ってのが新聞に載ったって話を聞いて、“えっ、終わっちゃうの?”って思ってたんですけど、8月12日にプロデューサーから“終わります”って聞いて。“あ、本当に終わるんですね”って。それからの6~7回、本当にあっという間でしたね。とっても残念ですよ」とコメントしていた。
「香取さんのこの発言に、ジャニーズサイドは“えっ!?”となったといいます。
さすがに16年続いた番組が終わることを、周囲が知らせていないわけがない。
ジャニーズ事務所も番組が終わるタイミングをしっかりと伝えていたといいます。
にもかかわらず、香取さんが皮肉を込めたような物言いをしてしまい、ジャニーズサイドはこれを今でも問題視していると言われています。
もちろん、香取さんにもそうせざるを得なかった理由、深い考えがあったのでしょうが……。
一方の山下さんは退所後も、インスタグラムなどでジャニー喜多川氏(享年87)やジャニーズ事務所にたびたび感謝を述べていますし、昨年11月にV6が解散コンサートを行なった際にも“僕にとっての初めてのコンサートツアーはV6のバックダンサーとして”と綴っていましたからね。
昨年11月に発売した山下さんのファースト写真集『CIRCLE』は大ヒットしましたが、これのプロモーションの際にも“ジャニーズ案件”にはぶつからないようしっかり配慮をしたといいますから、日頃のこういった行ないが功を奏し、主題歌も“問題ナシ”となかったのかもしれませんね」(前同)
退所後も順風満帆な活動を続けている山下。
その成功の理由は、彼の人間性と裏でのさまざまな気配りだった!?
『正直不動産』の原案は、山下のキャリアを代表するドラマ『クロサギ』と同じ人物ということもあり、放送前から注目を集めている。