7月1日の深夜からTwitterが突如行った閲覧制限。

 

イーロン・マスク氏は、データ・スクレイピング対策としての一時的な措置とした上で、「(プログラムによって)データが強奪されている結果、一般ユーザーへのサービスが低下している」とコメントしたが、突然の閲覧制限こそ、Twitterユーザーにとっては迷惑千万な措置を言わざるをえないだろう。

 

もちろん、その影響はTwitter内にはとどまっていない。
福井新聞が「ツイッターのトレンドワードには、『Twitterの代わり』『マストドン』『インスタ』などもトレンド入りした。
今後、閲覧制限がSNSの覇権争いにどのような影響を及ぼすのか、注目が集まる」と報じた通り、Twitterユーザーはすぐに代替となるSNSなどを探し、活用しだしたようだ。

 

そうした「Twitter民の大移動」の影響を受けたサイトのひとつが、日本最大のローカルコミュニティー口コミ掲示板「爆サイ.com」だ。
月間10億PVを誇る同サイトだけに、サーバーなどのインフラは十分に強固なはずだが、「民族大移動」は想像以上のインパクトがあったようで、7月2日夕方時点で、サイト全体が閲覧しずらくなる障害が発生しているという。

 

爆サイの発表によると、「Twitterの閲覧制限に伴う、急激な爆サイへのユーザー流入によりトラフィックが増えすぎた為に、サービスの一部が利用しづらい状況が発生しております。明日急遽サーバーを増設して負荷を軽減する予定です。明日中には、事態の解消に努めてまいります」とのこと。

 

サーバーが耐えきれないほどのトラフィックの急増とは、嬉しい悲鳴を上げたくなるのでは?と思ってしまうが、「通常利用してくれているユーザーにも迷惑がかかっています。
それによりユーザー離れを起こすと、広告収益にも影響が出る。現時点では、決していい状況ではないです」とは、爆サイ関係者。

 

「爆サイは、TwitterのようなSNSとは機能は異なりますが、CGMコミニティを求めて、ユーザーが集まってきてくれたのだと思います。
明日以降、急増したトラフィックをまともに捌(さば)けば、いい状況になると思いますが、いずれにせよ、Twitterさんは事前告知してから仕様変更していただきたいです!!」(同)との悲鳴も聞かれた。

 

ちなみに、爆サイといえば、今年1月、Twitterが行った社内備品オークションで、目玉商品の一つであるツイッター・バードのオブジェを約500万円で落札したことが話題になっていた。
Twitterとは、なにかと縁があるサイトのようである。