世界最大の音楽ストリーミングサービス『Spotify(スポティファイ)』。

 

日本国内のユーザーも多いが、ここ最近になって、解約者が続出中。
前代未聞の〝解約祭り〟が、世界中で勃発しているようだ。

 

「Spotify」は、無料・有料会員を合わせ、世界3億人以上のユーザーがいると言われており、音楽ストリーミングサービスでは世界最大級。
楽曲の配信以外に、ラジオやトーク番組などを配信する『ポッドキャスト』も充実しており、好評だ。

 

しかし、人気No.1ポッドキャスト『The Joe Rogan Experience』の中で、司会を務めるジョー・ローガンが新型コロナウイルスのワクチンに対し、誤情報を拡散。
さらに「Spotify」側が誤情報の拡散を放置した。

 

この事態を受け、大物ミュージシャンのニール・ヤングが「Spotify」から楽曲を引き下げる措置に出ている。
ニールの行動に賛同するミュージシャンも多く、デヴィッド・クロスビーやスティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ、インディア・アリーなどの著名アーティストが、次々に「Spotify」からの楽曲削除を要請。利用者たちにも波紋が広がっている。

 

次々とアーティストが楽曲を取り下げる異例の事態に、「Spotify」ユーザーも同調気味。
日本国内でも解約に踏み切るユーザーが多いようで、ネット上には、

《ニール・ヤングとの一件を受け、Spotify解約しました!》
《Spotify解約して『Amazon music』に登録してきたわ》
《誤情報とか陰謀論看過してるのはあり得ないからSpotify解約しちゃった》
《他のサービスと比べて使いやすさは断然Spotifyなんだけど、今回のことがあってもう解約しちゃった…》
《反ワクチンポッドキャスト放置は完全に害悪! 音楽にもビジネスにも何一ついいことないからやめてくれ》
《Spotifyを解約し、Amazon Musicに加入しました。音質が違いすぎて、Spotifyの使いやすさを加味しても、乗り換えた方がよいとの結論に達しました》
《Spotifyプレミアム解約した。インタフェースなどは気に入っていたので、音質が良くなってニールヤングを聴けるようになったら戻るかも》

といったユーザーの声が上がっていた。

 

「現在『Spotify』が抱えている問題は、誤情報の放置だけではありません。
同社は2021年後半にも『ロスレス音質』を提供する見通しと発表していましたが、2022年現在も『ロスレス』未対応のまま。
『Apple Music』や『Amazon Music』ではすでに導入されているため、技術的に難しくはないはずですが、ユーザーの不信感を煽る結果となっています」(時事ライター)

 

「Spotify」は、このままアーティストやユーザーの信頼をなくし、失速してしまうのだろうか…。