「東京五輪」”マラソン”と”競歩”の会場変更に選手は困惑、チケット当選者は「行かない」の声!!

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は17日、ドーハで東京五輪のマラソンと競歩の会場について「IOC理事会と大会組織委員会は札幌市に移すことに決めた」と、二者間では合意に達したとの認識を示した。

 

これを受けて、両種目の男子の代表4選手が17日、所属先を通じてコメントを発表した。

 

世界選手権を制し、五輪でも金メダルが期待される20キロ競歩の山西利和(愛知製鋼)は「東京での開催に向けて準備を進めてきたが、開催地がどこになろうとも、金メダルを獲るべく、やるべきことをやっていきたい」と決意を込めた。

 

競歩は二重橋前を発着点とした皇居外苑部分の周回コース。
日陰がほとんどない点をかねて指摘していた50キロ競歩の鈴木雄介(富士通)は「東京からの移転までは想定しておらず、正直驚いている」と吐露。「選手・大会スタッフやボランティアの皆さま、観戦される方々の安全を第一に考えて決めていただきたい」と求めた。

 

マラソンの服部勇馬(トヨタ自動車)は五輪のコースで試走を重ね、テスト大会を兼ねた代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」で切符をつかんだ。
「会場がどこに決定しても、しっかりと対策してレースに臨みたい。東京五輪出場を目標に練習をしてきて、出場権を獲得した。東京の舞台に立ちたいというのが本音」と胸の内を明かした。

 

MGCを制した中村匠吾(富士通)は「突然の報道に驚いているが、状況の推移を見守りたい。どの会場であっても気象条件は変化する。どのような状況においても力を発揮できるよう、練習を重ねていきたい」とのコメントを出した。

 

また、男子マラソンの観戦チケットに当選していた人からは観戦をあきらめるという声が相次いだ。
東京都大田区の会社員男性(42)は報道で札幌開催の検討を知り、ショックを受けた。
「8月の東京が暑いことは以前から分かっていたのに、何をいまさらと感じる。決め方が不透明なのが納得いかない」と憤る。

男性は男子マラソンにだけ当選。
妻と両親の4人で訪れるつもりだった。
「新しい国立競技場で観戦できることも楽しみにしていた。札幌に変えるぐらいなら10月開催にずらせばいい」と語る。

蒸し暑い東京は日本人選手に有利で、代表選考会でほぼ同じコースを経験した強みもあり、メダルを取る瞬間に立ち会えるかもしれないと期待していた。
「選手の安全面を考えると札幌が妥当かなと思うが、日本人選手のアドバンテージ(優位)はない」と感じる。札幌で観戦できるとしても、飛行機を使ってまで見に行くことはしないという。

 

家族と観戦を予定していた東京都足立区の菊池紗影(さえ)さん(41)は「せっかく当たったのに残念」と話す。
約20万円分のチケットを申し込み、唯一当選したのが男子マラソンだった。
札幌開催だと宿泊が必要になるため「行けないだろう」という。
「選手の健康を考えると理解できるが、当たったチケットの扱いはどうなるのか。他の種目に振り替えてくれればいいけど……」と声を落とした。

 

熊本県の女子大学生(22)も「正直、パニック状態です。なぜ、今になってなのか。チケットはもちろん、東京行きの航空券を押さえるのも、安い宿を探すのも大変だった。札幌開催だと行くことはない」と話した。

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