5月3日に66歳で亡くなった俳優・渡辺裕之さんの妻・原日出子さんが10日、所属事務所の公式サイトで胸の内を明かしました。

 

【原日出子さんコメント全文】

この度は、夫渡辺裕之の突然の逝去に際し、関係各社、ファンの皆様に、大変ご心配をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。

 

皆様にご配慮をいただき、本日、近親者のみで見送り、荼毘に付させていただきましたこと、ご報告申し上げます。

 

急すぎる別れから一週間、とても心の整理も出来ませんし、語る言葉も見つかりません。
「何故・・・」は、きっと誰にもわからないと思います。

 

ただ、コロナの最初の自粛の頃から、人一倍家族思いで心配性な夫は、先行きの不安を口に出すようになり、考え込むことが多くなりました。

 

何事にもストイックで、一生懸命で、手を抜くことをしない人でした。
「眠れない」と体調の変化を訴えるようになり、自律神経失調症と診断され、一時はお薬を服用していましたが、またお仕事が忙しくなって、元気を取り戻したようでもありました。

 

しかし、少しずつじわじわと、心の病は夫を蝕み、大きな不安から抜け出せなくなりました。
医師にも相談し、希望の持てる治療を始めた矢先の、突然の出来事でした。

 

亡くなる前日は、楽しみにしていたゴルフ番組の収録に向けて、久しぶりに元気に動き回り準備をしていました。
治療の甲斐もあったのかと安堵していたところでした。

 

この数ヶ月、私も、家族も、懸命に向き合った毎日でした。
でも、今は何を思っても、言い訳になってしまいそうで、後悔を数えたらきりがありません。

 

渡辺にも、彼を大好きだった方達にも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

今は全ての苦しみから解放され、自由になれたのだろうと信じたいです。

 

渡辺は、信じられないほど綺麗で、安らかな顔で旅立ちました。
それだけが、私たちの救いです。

 

これまで渡辺を応援し、支えてくださった皆様に、心から感謝申し上げます。

 

2022年5月10日
原 日出子